西ウイミンズクリニック > 治療内容 妊娠成立までのメカニズム
卵巣は子宮の左右に合わせて2つあります。この中には、卵子の素となる原始卵胞が詰まっています。
毎月、月経の頃になると、ホルモンの作用により、卵巣では原始卵胞が成長を始めます。
一度に20個程度の卵胞が成長を始めますが、通常もっとも大きい卵胞1つだけが排卵され、残りの卵胞は消滅してしまいます。
卵胞発育のホルモン作用
- まず間脳の視床下部という部分から、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)が分泌され脳下垂体に作用します。
- 脳下垂体はその刺激を受けて卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)を分泌します。
- 卵巣ではFSHとLHという2つのホルモンの作用を受けて卵胞が発育します。
- 通常、一番大きく発育した卵胞から1個の卵子が排卵に至ります。
- 排卵した後の卵胞は黄体となり、黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌して子宮内膜を受精卵が着床しやすい状態にします。
原始卵胞は女性の卵巣の中に、生まれたときは約4~8万個ありますが、思春期には約1万6千個、成熟期には数千個まで減るといわれています。
卵胞は袋状のもので、原始卵胞は、その中に未成熟な卵子が1つずつ入っています。
原始卵胞は月経があるない、排卵があるないにかかわらず年齢と共に減っていき、ひとりの女性が、閉経までにつくる成熟卵胞の数は、約400個といわれています。